図書館司書資格12【近大通信司書コースの図書館サービス特論レポート/科目終末試験(2021)】

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図書館サービス特論資格

今回は図書館サービス特論の合格レポート及び科目終末試験の問題・及び解答例をご紹介していきます。これからレポートに取り組む方やテスト対策の参考にしていただけると嬉しいです🌟

この記事でわかること
✔️図書館サービス特論のレポート設題
✔️合格レポートの構成
✔️図書館サービス特論の科目終末試験設題
✔️合格した解答の内容

レポートが1番難しいと思った科目です。選択科目で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

記事内

図書館サービス特論とは?

図書館サービス特論では、公立図書館の利用者ニーズや課題解決支援を学びます。

Library of the Yearで評価されている図書館の事例も掲載されているので、イメージが湧きやすいです。

レポート

ここからは実際の合格レポート(2021〜2022、再提出で年を跨ぎました)をご紹介します!
※レポートの丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。

図書館サービス特論 合格レポート(2021〜2022)

<設題>
  身近にある公共図書館を実際に観察し、その図書館で行われている課題解決支援サービスの内容及び特徵を述べると共に、設置されている地域の課題を考えると他にどのようなサービスが実現可能か具体的に提示しなさい。
 
<解答>
1 はじめに
  東京都の〇〇図書館について調査した。行われている課題解決サービスについて述べ、実現可能なサービスについて考え私見を述べる。

2 行われている課題解決サービス
  現在当該図害館で行われている課題解決支援サービスは以下の二つである。
①子育て支援コーナー
  〇〇市は都内出生率〇位になった(注1)こともあり、子育てしやすい街として根強い人気がある。施設には「××」が設置されている。(以下××説明)
 児童書架には子どもの本や絵本約〇冊,紙芝居約〇冊(注2)が用意され、0歳児から楽しめる赤ちゃん絵本もある。
 また対象年齢別のおすすめ絵本リストを東大和文庫連絡会と共同で作成し、利用案内やブックスタートの際に配布している。(以下ブックスタート説明)(注2)
  図書館における子育て支援として、地域の機関と協力し支援活動を行い育児の課題解決の手助けとなる情報の提供をしている。尚、これらの情報資料は児童書架近くの掲示板にて確認することもできる。

②充実した地域資料コーナー
  地域資料はレファレンス室にあり辞典や百科辞典・年鑑・統計書・地図等を取り扱っている。また専門の職員もいる。(以下レファレンス室説明)
  地域資料の所蔵冊数は〇冊(平成31年度末,注3)。パスファインダーを作成するほかNDCおよび地理区分の分類番号を振って整理している。独自の配架方法であるためHPでも分類例を確認することができる。また展示室でも地域資料を特集として展示している。(見学時の展示室の様子説明)
資料を探すことが難しく感じる利用者でも、特集として取り上げ地域への興味関心を深めやすい環境といえる。

3 今後実現可能なサービス
 以上を踏まえ、今後実現可能であると考える図書館サービスは以下の二つである。

①教員に向けた資料提供や講習の開催
 市の教育委員会は平成〇年~令和〇年の間、子供が読書に親しむ環境を目指して「〇〇子ども読書活動推進計画」を策定した。(注4)対象は0~18歳までで,定期的なお話会や小学校全校と中学校2校でボランティアによる読み聞かせや市内の高等学校に夏・冬休み前におすすめ本リストを配布している。これらは学校からの依頼により司書教諭や指導教員と連携を図り実施している。他にも団体貸出や図書館見学会など学校支援教育は十分であるといえる。
 しかし教員向けの資料に関するイベントは行われていない。また、授業研究の文献もNDC分類の拝架のみで探しづらい現状である。そこで学校支援教育の一環として市内の教員や司書教諭を対象とした「教材研究会」を行うと良いと考える。研究会として実施することで教材の活用法や必要な文献を知ることができる。また、それぞれの学校が研究会の結果をもとに選書することで資料の重複を避けられ自治体内で不足した資料を巡回することも可能となる。市内の小中学校の所蔵資料数は学校図書館図書標準の達成割合が全国平均を上回っている(注4)ため、上記の教員向けの取り組みは子どもの読書活動をより充実させると考える。

②図書館施設を利用した健康・医療情報の提供
  市内の65歳以上の人口割合は平成28年25%,令和2年27%と増加傾向にある。しかし健康寿命は平成26年から変わらず82歳と横ばいである。(注5)〇〇市では健康寿命の延伸と健康格差の縮小を総合目標に掲げ「〇〇健康増進計画」を策定しているが現状は高齢者の増加、健康寿命の伸び悩みが課題としてある。
 また先述の計画おいて「事業実施に係る連携」を改善等検討としている(注5)。そこで公共施設の一つである図書館の施設を利用した情報提供が有効と考える。視聴覚室で医療情報のDVDを放映したり、施設内の広場で体操を実施したり、〇〇に併設された立地を生かすことができる。さらに「健康増進コーナー」として健康を保てるような運動や習慣などの資料をまとめ、書架近くに宣伝チラシを配置することで図書館の施設を他機関のイベントも知れるいわば「地域の情報拠点」として認識してもらう。図書館施設を有効に使い、住民の健康を地域全体で守ることで健康寿命の延伸と健康格差の縮小に期待ができる。

4 おわりに
 考察の余地はまだある。今後も利用者そして図書館員の視点からより地域に根ざした課題解決サービスについて考えを深めていく。

文字数2097文字

参考文献・添付資料

  • (注1)平成26年・27年・28年東京都人口動態統計年報
  • (注2)〇〇図書館令和2年度図書館事業(記録)
  • (注3) 〇〇図書館パスファインダー 地域資料担当 2021年2月1日発行
  • (注4)〇〇市子ども読書活動推進計画[平成30年度〜平成34年度]〇〇市教育委員会
  • (注5)〇〇健康増進計画

講評

講評

〇〇図書館を取り上げ、前回までの指摘に基づいて修正に取り組んでいる。後半の設題①では、対象館と学校図書館の連携が取れている状態を挙げた上で、さらに教員向けの案を詳しく提示している。また、②では、高齢化率を挙げているが、データが不正確である。高齢化率は市の統計から2010年(21.8%)、2015年(25.2%)、2020年(27.2%)となる。高齢化率は、全国平均や他地域と比較が容易なデータであるので、正確に記述頂きたい。案では、市が施策に挙げている健康寿命の延伸と健康格差の縮小に役立つように提示している。

(図書館名を伏せました。)

作成にあたって

再再再提出でやっと合格をもらえました。返却日数はだいたい1ヶ月ほどです。正確な数値と改善案、その根拠を裏付けるデータなどとにかくほかの科目に比べて必要な資料が多く、図書館概論や図書館サービス概論がよりパワーアップしたイメージです。

図書館がある地域の特色や現在の課題を調べておくと、図書館の役割も見えてきます。私は教員だった立場から、実現できそうな案を提案しました。

ただ講評をもらって書き直している中でも、特に修正指示のない部分もありました。時間に余裕がある方や難易度の高いレポートにチャレンジしてみたい方にはおすすめの科目です。

文字数がぎりぎりすぎて小数点以下を省略してしまったので、講評で指摘されました。修正箇所などは丁寧に指摘してもらえたので最後まで頑張れました!

科目終末試験

ここからはテスト問題と合格解答(2021)をご紹介します!試験の形式はWeb試験、成績は優 80点でした。

※模範解答ではありません。解答の丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。

図書館サービス特論 科目終末試験 解答(2021)

<設題>
 地域の潜在的利用者のニーズを把握することがなぜ公共図書館にとって重要なのか具体的に述べなさい。 

<解答>
   公共図書館は地域住民に対して図書館サービスを提供することを責務とする。そのためには資料や地域住民にとって必要な体制を整えることが必須である。しかし、地域における全ての住民が図書館を日常的に利用しているとは限らない。地域に求められているサービスや今後必要となるサービスを検討するためには、図書館の利用者ニーズの他にも地域の潜在利用者のニーズの把握が重要となるのである。

IFLAは1994年に公共図書館宣言として以下のように述べている。
「公共図書館が提供する種々のサービスは、年齢、人種、性別、信仰,国籍,言語または社会的地位のいかんを問わず、すべての人々に対して平等なアクセスを補償するという基本原理にしたがって実施されるものである。
  全国的な図書館の調整と協力を確保するために、法律と戦路的計画によって。合意されたサービス基準に依拠した全国的な図書館ネットワークを明確に定め、それを推進しなければならない。
  公共図書館のネットワークは、学校図書館と大学図書館ばかりでなく、国立図書館、地域図書館,研究図書館および専門図書館とも関連づけて構想されなければならない。
  図書館サービスは、地域社会のすべての構成員にとって、物理的にアクセス可能なものでなければならない。そのためには、適切な技術及び利用者にとって都合のよい開館時間だけでなく、好立地の建物、十分な読書・学習用の設備・備品が必要である。同様に、図書館に来館できない人々に対するアウトリーチサービスの提供も必要である。
  図書館サービスは、都市部と農村部で異なる地域社会のニーズに見合うものでなければならない。」

  IFLAでは潜在的な利用者に対して「利用者地域住民」という言葉を用いているが、意味合いとしては地域の潜在的利用者と同じである。例えば在住している〇〇は出生率が全国でも上位に入るほど、こどもが多い市である。〇〇図書館では、利用者として保護者が登録することが多く、絵本や紙芝居を借りている。しかし、実際のサービスとしては児童書架は約3万冊以上用意されるほか、地域と協力してブックスタート支援なども実施している。もしここで利用者ニーズのみを把握しサービスを展開していたら、子育てのしにくい街になっていただろう。しかし、地域の潜在的利用者ニーズを把握したサービスを実施しているため親子連れの利用者も安心して図書館へ訪れることができるのである。
  また、図書館入口には「要望箱」が設置されており、常にフィードバックも行っている。要望に合わせて図書館が変わることで利用者及び地域の潜在的利用者が使いやすいサービスを展開できるのである。
  図書館は成長する有機体である。今あるサービスと今後必要なサービスの良し悪しを考えるためにも、利用者ニーズ及び地域の潜在的利用者ニーズの把握は必須であると考える。
 
文字数  1183 

感想・反省点

具体例として利用していた図書館を挙げました。テキストに出てくる用語をチェックしておけば割と解きやすい問題でした。

必修・選択科目で1番最後に受けたテストでした。なんだかんだやっつけ感の多いテストでしたが、全て1発合格できてよかったです。

まとめ

今回は図書館サービス特論のレポート及び科目終末試験についてご紹介しました。特にレポートが難しい科目なので、選択するかの判断も踏まえて今回の記事を参考にしていただけるとうれしいです。

以下の記事もあわせてご覧ください↓
📎図書館司書資格②【近大通信司書コースの図書館概論レポート・科目終末試験(2021)】
📎図書館司書資格⑤【近大通信司書コースの図書館サービス概論レポート/科目終末試験(2021)】

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