図書館司書資格⑥【近大通信司書コースの図書館情報資源概論レポート/科目終末試験(2021)】

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図書館情報資源概論図書館司書

今回は図書館情報資源概論の合格レポート及び科目終末試験の問題・及び解答例をご紹介していきます。これからレポートに取り組む方やテスト対策の参考にしていただけると嬉しいです🌟

この記事でわかること
✔️図書館情報資源概論のレポート設題
✔️合格レポートの構成
✔️図書館情報資源概論の科目終末試験設題
✔️合格した解答の内容

下部でレポート作成時におすすめの書籍もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

記事内

図書館情報資源概論とは?

図書館情報資源概論とは、図書館の情報資源の収集や集めた資源の保存方法を学びます。近年では冊子だけでなく電子媒体でも書籍などを借りられるようになりました。

図書館が収集する資料は書籍のほかにも雑誌や新聞、統計資料や音声データなどがあります。

レポート

ここからは実際の合格レポート(2021)をご紹介します!
※レポートの丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。

図書館情報資源概論 合格レポート(2021)

<設題>
  公共図書館が地域資料を収集するのはなぜかを考え、地域資料の特性と今日の課題としての地域資料のデジタルアーカイブ化について論じなさい。
 
<解答>
1    はじめに  
  公共図書館では地域資料が多く収集されている。私が利用する〇〇図書館も地域資料の特設コーナーが設置されていた。本文では公共図書館が地域資料を収集するのはなぜかを考え,今日の課題としての地域資料のデジタルアーカイブ化の視点から論じていく。

2  地域資料とは  
  地域資料とは大きく①郷土資料②地方行政資料③地域住民が出版した著作物等の三つに分けられる。 ※
  ①郷土資料
  ②地方行政資料
  ③地域住民が出版した著作物等

3 地域資料を収集する根拠   
  公共図書館が地域資料を収集する根拠として,①図書館法第3条1項②公共図書館の存在意義③市民の課題解決支援の三つの観点から整理する。※
  ①図書館法第3条1項
このように地域資料について明文化されている。また1963年に刊行された「中小レポート」や,中小レポートの理念を基にした手引書「市民の図書館」の中にも郷土資料という言葉が頻出している。市民感覚の,市民生活に溶け込んだ図書館づくりの一つとして郷土資料が重視されていたことが伺える。 
  ②公共図書館の原点   
・公共図書館の原点が地域に根ざしている理由  
  ③市民の課題解決支援
・市民の課題解決支援とは
・多様な要求に応じる方法

4 地域資料の特性
・過去→現在までの資料と、現在発生している資料
・各機関との協力、収集

5 地域資料のデジタルアーカイブ化の方向性  
  地域資料のデジタルアーカイブ化の利点として①資料活用者の増加②現物資料の劣化防止③不完全な地域資料の補完の三つの点が挙げられる。※
  ①資料活用者の増加
  ②現物資料の劣化防止
  ③不完全な地域資料の補完

6  おわりに 
  地域資料デジタルアーカイブは,資料を必要とする利用者の要求に対応できる。デジタル化のための予算や人材確保など課題は多いが,公共図書館が地域情報の資料センターとして発展していくためにも,類縁機関と協力し地域文化の継承に努めていく必要がある。

文字数 2055

※ ①〜③はそれぞれコンパクトにまとめて解説しました。

参考文献・添付資料

  • 参考文献 日本図書館協会 公立図書館の任務と目標 1989年1月 確定公表 2004年3月 改訂
  • 参考文献 Current Awareness Portal(後述)

講評

自分の身近な公共図書館が提供しているデジタルアーカイブ事例を示してまとめていくとさらに良くなります。(本文ママ)

作成にあたって

参考文献はCurrent Awareness Portalにて「地域資料」「デジタルアーカイブ」など検索して探しました。

当時利用している図書館の規模が小さかったので、参考文献を元に一般的な情報を述べました。

講評にあるように身近な図書館のアーカイブ事例を取り上げると良いレポートができそうです!

科目終末試験

ここからはテスト問題と合格解答(2021)をご紹介します!試験の形式はWeb試験、成績は良 70点でした。

※模範解答ではありません。解答の丸写しは禁止されていますのであくまで参考に留めてください。

図書館情報資源概論 科目終末試験 解答(2021)

<設題>
 書物の歴史について解説し、現在の書物はどのような方向性に向かっているのか、説明してください。 

<解答>
  書物の歴史はまだ文字のない時代から存在した。日本最古の古書「古事記」は太安万侶は稗田阿礼の語りを書き残したとされている。その後文字が誕生し、媒体に記すことができるようになった。しかし現在使用している紙媒体になるには時間を要した。
 紙がない時代、それぞれの文明でそれぞれの土地で入手できるものを利用し情報を記録してきた。世界最古の文明であるメソポタミア文明は、湿った土に木片で記録を刻み天日干しにして保存する「粘土版」を使用していた。エジプト文明ではパピルスが大量に採れたため、その雲を裂いて細かく格子状に並べて乾燥させ、紙状にした「パピルス」を使用していた。今日紙のことをペーパーと呼んでいるのは、このパピルスが語源となっている。また中国では竹や木を使った「木簡」や「竹簡」を使用していた。
 その後中国で紙が発明され、シルクロードを通り製紙技術が普及した。日本では610年推古天皇の時代に曇徴によって中国の製紙技術が伝わったとされている。日本最古の印刷物(木版印刷)は法隆寺に保管されている奈良時代の「百曼茶羅尼経」とされている。
 印刷術は西洋よりも中国、朝鮮、日本などで早くから発明されたが、依然として木版印刷が主流であり、産業化されることがなかった。しかし中国で印刷されたカルタ、紙幣さらに西洋に伝播された紙を通して西洋の印刷術に影響を与えたのである。
 図書の形態には東洋で発達した袋とじ型と、西洋で発達した洋装本の二つの流れがある。中国では宋時代に印刷術が盛んになるにつれ冊子型へと移行した。今日の日本の製本の形になったのは明治に入り洋式の製本術が伝えられてからである。書物がこの形になるまで媒体や技術が大いに変化したことが伺える。
 また、近年書物はその形を更に変えようとしている。コンピュータの発達により紙媒体から電子媒体へと急成長を遂げているのである。データベースや電子ジャーナル、電子書籍・雑誌などのネットワーク情報資源という形で電子機器を介して内容を見ることができるのである。図書館においては紙媒体と電子媒体のハイブリットを掲げているが、これから電子媒体における書物がより増えるだろう。紙媒体と電子媒体、それぞれのメリットやデメリットを踏まえて今一度書物のあり方について考えていきたい。

文字数 945

感想・反省点

書物の歴史は図書館史のテキストと見比べながら書きました。後半の現在の書物の方向性について、非印刷資料やネットワーク情報資源にもっと踏み込むと点を取れたかもしれません。

先に図書館史の学習をしていたため何とか形にはなりました!やはり具体例がないとなかなか点につながりにくいみたいです。

まとめ

今回は図書館情報資源概論のレポート及び科目終末試験についてご紹介しました。レポート構成に悩んでいる方やテストの過去問をお探しの方の参考になると嬉しいです!

こちらの書籍でもデジタルアーカイブについて学習できます↓

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